2014年09月20日

波照間島

波照間島




久しぶりの感覚だった。
逢う人がすべて初めての人。
歩く道すべてが初めての景観。
日本の一番南に浮かぶ有人島・波照間島。
ワクワクしすぎて青春気分で
調子に乗って、移動手段に自転車を選択してしまった。
意外に坂が多く、海まで遠く、仕事であちこち回るには、激しく疲れた。
宿のお兄さんは、そりゃそうでしょ、って感じで苦笑い。
でも、良かったことは、ところどころ休憩しながら立ち止まったおかげで、
島の流れる時間を体感できたこと。
足でこいだからこそ出会えた風景もあった。
汗をかいて、少し身体も軽くなったような。

南の果ての小さな島にも、
がんばっている人がたくさんいました。

生まれ育った島に戻り、カフェを始めたお父さんとお母さん。
二人は40年近く前に同じ島の学校にかよった同級生。
「同級生を射止めるなんてお父さんもてますね」
「そんなことないよ。お母さんがうちのボスだから」と豪快に笑うお父さん。そんなやりとりを照れくさそうに見つめるお母さん。
なんだか、心が温まった。(ひまわりカフェ)

カフェと織物工房を営む若者4人。
彼らは島で出会い意気投合。
今年7月、新たに織物を扱うショップをオープン。
島の植物で染めた糸を原始機と呼ばれる
素朴な織機を使って布を織る。
色使いや柄もユニークで、
カメラのストラップや風呂敷ハンドルなど
おしゃれに使いこなせる商品を展開。
こちらではライブも行われているそうで、
沖縄本島でいえば、桜坂劇場のような
情報発信の場ともなっているそう。(ピヌムトゥ工房・あやふふぁみ)

他にも30年近くやっているTシャツ屋さん、その隣には関西の方が営むかわいいかき氷やさん。星好きのお兄さんが丁寧に解説してくれた星空観測所も。

数は少ないかもしれないが、それぞれに魅力がある。
どのお店も島に溶け込むように佇んでいるのが印象的だった。

また彼らに会いたくなった。
今度は2回目の挨拶ができる。
少し深くはいりこめるかも。


同じカテゴリー(ひとりごと)の記事
比嘉一成さん
比嘉一成さん(2016-05-30 19:41)

インディゴ
インディゴ(2015-04-07 10:59)

ハイテク取材
ハイテク取材(2015-03-19 17:17)


Posted by ミクロ at 13:49 │ひとりごと