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2015年03月09日

増田良平さんのカップ

増田良平さんのカップ





増田良平さんのカップ。
増田さんの器は言葉にするのが難しい。
かわいい、と書けばそのとおりだし、
おもしろい、と書いてもまちがってはいない。
でも、それだけでは表現が物足りたい、説明しきれていない。なんというか、
もっと違った感情がわいてくる。なんだろう、どこか子供の頃出合ったような感覚に近い。
でもそれがどこだったのかはさっぱり思い出せない・・
現実だったのか、もしかしたら夢のなか、妄想だったのか。
絵本?ゲーム?の中・・・
童謡の中に出てくる世界だったのかもしれない。
はっきり言えるのは、みんなをビックリさせようと奇をてらって作っているわけではなく、
もっというと、大人が無理して子供の世界を描いているわけではない、とういこと。
作家が子供のころに帰り、そのまま土と遊んで形にしているような。
そのままなんですよ、きっと。
そこがひかれるところ。
だから大人も子供も喜ぶうつわが生まれるのではと、思っている。
昨日は長女とよかりよさんで行われている増田さんの個展に出かけた。
まだ保育園児だが絵が好きなので、
だったら、なるべくいろいろ見てもらいたいくて、
パンケーキ食べれるよーとか、いって連れ出した。
彼女は一枚のうつわを気に入り、それ以外は見向きもしなかった。
「これが気に入ったみたいです。他は柄が少ないとか、そんな理由をいってますよ」と自分が言ったら、
小声で、「そんなふうには言っていない。こはるの好きな柄がここにあるから」と言い返してきた。
好きな色、好きな形、好きな模様。
いろいろ自分で決められるようになっていくのを見ていると、
こっちもうれしくなった。



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Posted by ミクロ at 11:11 │ひとりごと